忍者ブログ
  • 2025.06
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 2025.08
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2025/07/07 19:33 】 |
360)だましのテクニック―言語の威力

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えませんか。
そうすれば、不安は安心に変わり、生きる希望が湧き、しあわせ入れ放題・つかみ放題だと実感することでしょう。

 今日は、「だましのテクニック―言語の威力」 ついて考えてみます。

オレオレ詐欺、振り込め詐欺など、詐欺被害が横行している昨今です。
どうして人はだまされるのでしょうか?
それは言語の威力(言語に隷属しているから)だということを考えてみたいと思います。

例えば、「有名ブランドの紙袋」の話です。
ある女性に聞いた話です。
毎日お弁当を、高級ブランドの紙袋に入れて通勤しているのだそうです。
彼女曰く、「だって、中に高級ブランド商品が入っているように見えるでしょう。もしくは、そこでお買い物をしてる人だって思うかもしれないでしょう。」(ちなみに、それらの紙袋がネットオークションでも売買されているそうです)

彼女は何を語っているのでしょうか。
これは、紙袋に書いてある文字やロゴマークから連想するものと、実際の中身が違っています。
そして、そのことで中身に関係なく、紙袋が高級ブランドの商品を連想させるというのです。
もちろん、すべての人がそのように考えるとは限りません。
が、少なくとも、その高級ブランドに関心のある人は何らかの思いを持つことでしょう。
彼女は意図して持っていたようですが、意図しなかったとしても同じように思う人が少なからずいるでしょう。
つまり、意図するしないに関わらず、紙袋の文字やロゴマークなどがその中身を指し示す機能を持っているということです。

もう一例。
スーパー銭湯が盛況だそうですが、その入り口には「のれん」が掛かっています。
そして、のれんには「男湯」「女湯」と書かれているのを知っています。
あるスーパー銭湯では、日時によって交代するのだそうです。
その時、どうするのかというと、「のれんを交換する」のです。
つまり、それまで「男湯」だった湯舟が、その瞬間に「女湯」に変わるのです。
当然、私たちは「のれんの言語」に従って入って行きます。
ここで、万が一間違っていたらどうなるかは、想像に難くないでしょう。

これこそが、まさしく「だまされる」可能性が口を開けて待ち受けている場(穴)、時ではないでしょうか。

私たちは、その中身が何であるかよりも、何と書いてあるか、何のロゴマークなのかでまず中身を想像し、判断する傾向にあるのです。
つまり、言語に従って想像することになります。
というよりも、想像させられているという方がいいかもしれません。
そして、その自らの想像を吟味せずに信じるかどうかが、だましの穴に落ちるか落ちないかの瀬戸際です。

詐欺師と呼ばれる人たちは、これらのことをよく理解していて利用するのです。
そして、言葉巧みに人をだますのです。
これらはすべて、私たちが日々言語に従って生きているからです。
言語や記号は、それぞれある意味を想像させ、指し示す機能を持っています。
だからこそ、我々は互いの意思疎通を図れるのです。
また逆に、言語に振り回され、だまされ、喜怒哀楽にもてあそばれることにもなる。

「言霊」「人を生かすも殺すも言葉一つ」「言葉が身に染みる」「言葉に感動した」「言葉が胸にぐさりと突き刺さる」「ペンの力」etc

私たちは言語によって、生かされもすれば、殺されたりもする。
このように言語は、人の生死に関わる威力をも持っているのです。
だまされる可能性の穴はすべての人に開いています。
それは人は言語に従って生きているからです。
これらを、ジャック・ラカンは「人は言語に隷属している」と言いました。

日常生活の中で、「言霊」とも言われる言語を、人を生かし、自分を生かすために使いたいですね。

シニフィアン研究所のHPもどうぞhttp://signifiant-lab.com/

 

 

PR
【2013/12/22 18:33 】 | 家族 | 有り難いご意見(0)
359)認めたくない自分―抑圧

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えていきます。
そうすれば、不安は安心に変わり、生きる希望が湧き、しあわせ入れ放題・つかみ放題だと実感することでしょう。

 今日は、「認めたくない自分ー抑圧」 ついて考えてみます。

フロイトは、無意識の中には意識から妨害されている何らかの力があると考え、そこから「抑圧」という概念を考えました。

ある人の話を通してこの「抑圧」について考えてみたいと思います。
あるAさんが語りました。
不思議なんですが、『米倉涼子』の名前がどうしても出てこなくて、代わりに『広末涼子』の名前が出てくるんです。
も一つあります。『富永』という名前の友達を思い出す時、なぜか『南方』と言ってしまうんです。

これを、フロイトの言う「言い間違い、度忘れ(錯誤行為)」という観点から考えてみるとどうなるでしょう。
『米倉涼子』と『広末涼子』は「涼子」つながりで『米倉』を抑圧していると考えられます。
『富永』と『南方』はひらがなにしてみます。
すると、「とみなが」と「みなかた」で「みな」が共通し、「か」と「が」が似ています。
このように考えてみると、Aさんが抑圧している言語が浮かび上がってきます。
それは「米」「倉」「富」「永」
これらを合わせて考えてみると『豊』という文字が透けて見えるようです。
つまり、Aさんは「貧しい自分」と感じている状況があri
「そんな自分を認めたくない、受け入れたくないと感じていることが予測されます。
そして、確かにAさんが語った時期には、このように感じられる状況の中に居て、それを認めたくない無意識の働き(認めれば惨めな自分)があったようです。

このAさんの例のように、フロイトは、日常生活の中の何気ない言い間違いや度忘れなどの錯誤行為の中に「無意識」が現れ出ていることを発見しました。
これらの錯誤行為によって、「抑圧」された何らかの無意識
が意識の隙間から顔を出していると考えたのです。

このような錯誤行為は、誰の日常生活の中にも多々見られるものです。
しかし、誰にでもあることだと気にも留めないのが通常でしょう。
でももし、自分の無意識に興味を持ったなら、これら錯誤行為に意識を向けてみることも一つの方法でしょう。

無意識の中には自らが認めたくない、知りたくないという何らかの力「抑圧」が働いていると考えたフロイトの解釈はとても興味深いのではないでしょうか。

ちなみに、Aさんはこのことに気づいた後、状況はすぐには改善しないながらも、心豊かに生きたいと決めたそうです。

自分を知りたい、無意識と言われるものに興味を持たれた方は共に学びませんか。
シニフィアン研究所のHPはこちらです。http://signifiant-lab.com/
 

【2013/12/16 13:34 】 | 生き方 | 有り難いご意見(0)
358)プラス思考のために

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えていきます。
そうすれば、不安は安心に変わり、生きる希望が湧き、しあわせ入れ放題・つかみ放題だと実感することでしょう。

 今日は、「プラス思考のために」 ついて考えてみます。

「プラス思考をするにはどうしたら良いのでしょうか?」
「どうすればプラス思考ができるのでしょうか?」
「前向きに考えるにはどうしたらいいですか?」
このような疑問に対してある人が次のように教えてくれました。

≪名詞の前にプラスの形容詞をつければいいんだよ≫

なるほど!
プラスの形容詞を思いつく限り、書き出してみることにしましょう。
嬉しい、楽しい、きれいな、温かい、柔らかい、優しい、さわやかな、可愛い、美しい、豊かな、気持ちいい、健やかな、落ち着いた、のどかな、晴れやかな、静かな、明るい、しっとりとした、優雅な、華やかな、緩やかなetc

これらの形容詞を前につけて会話をしたり、考えたりしたらどうなるでしょう。

例えば、プラスの形容詞しか使わずに会話する(考える)としたら。
相手や自分の欠点や嫌いなところは言えなくなります。
なぜなら、それらはマイナスの言語になるから。
必然的に長所や好きなところを見つけて会話する(考える)しかなくなることでしょう。
つまり、プラスの形容詞を前につけるということは、
結果的に相手や自分の欠点よりも長所を、嫌いなところよりも好きなところを意識するようになります。
このように考えていくと、確かにプラス思考になっていく気がします。
つまり、プラス思考しようと思うなら、
会話や考える時に、可能な限りプラスの形容詞をつければよいということになります。

まずは実行。
慣れていなければ、ついそれまで使っていたマイナスの言葉が出てきます。
それでもいいんだと、自分に言ってみます。
そして、プラスの言葉に置き換えて、声を出して言い換えます。
それを何度も何度も繰り返します。
そうすれば、いつかきっと書き換わり、
気づけば、「プラス思考」になっていることでしょう。

まずプラスの形容詞を書き出し、次に声を出して、自分の声を聞いて、
そうだそうだったと再度自分に言い聞かせる。
この繰り返しを体験してみませんか?

シニフィアン研究所では、このようなことも提案しています。
シニフィアン研究所のHPも参照ください。http://signifiant-lab.com/

【2013/12/13 20:18 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
357)12月度関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えていきます。
そうすれば、不安は安心に変わり、生きる希望が湧き、しあわせ入れ放題だと実感することでしょう。

 今日は、「12月度関西出張のお知らせ」 についてです。

 いよいよ師走となりました。
今年最後の関西出張についてお知らせします。
講座やフリートークについての予定は以下の通りです。
近隣の方は、この機会に一度参加してみませんか。

●2日(月)19:00~22:00大宮周辺

●12月3日(火)~5日(木)和歌山市&大阪市 

 

≪インテグレーター養成講座≫
・3日(火)14:30~16:30 「病理Ⅲ 強迫神経症」
・4日(水)10:00~12:00 「自己防衛Ⅰ心的外傷」
       16:00~17:00 「自己防衛Ⅱ回復」        

 

≪エディプスコンプレックスー性の獲得≫
 4日(水)12:30~14:30

≪フリートーク≫

 5日(木)10:00~12:00 テーマ「共感」
お茶菓子を囲んで気楽に語り合いましょう。
参加費:1人1.000円(小学生以下無料)
飛び入り歓迎です。

●5日(木)17:00~21:00難波周辺
●6日(金)午前中は大宮周辺

 

まだ、空きの時間帯ももあります。
お気軽にお問い合わせください。
詳しくはシニフィアン研究所hphttp://signifiant-lab.com/を参照ください。

【2013/12/01 09:42 】 | お知らせ | 有り難いご意見(0)
356)自分だけの部屋の必要性

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えていきます。
そうすれば、不安は安心に変わり、生きる希望が湧き、しあわせ入れ放題だと実感することでしょう。

 今日は、「自分だけの部屋の必要性」 について考えてみます。

思春期になると、大抵の子どもは「自分だけの部屋=個室」を欲しがります。
そして、それが個の確立の観点からも必須であるといいたいいと思います。

近年は核家族化、二世帯住宅などにより個室が多くなりましたが、まだ部屋をシェアする可能性があるかもしれません。同性の子どもの場合は特にその傾向があるでしょう。
あるいは、個室があっても鍵を付けない場合もあると聞きます。
「自分の部屋にこもってゲームばかりしている」
「何をしているか分からないから心配」など、個室の弊害を心配する家族も多いようです。
それは、誰のどのような心配でしょうか。
子どものことを本当に心配してのことでしょうか。
もしかしたら、親自身の心配ではないでしょうか。

特に思春期の子どもは、子どもから大人への過渡期だといわれ、
心身両面から言葉では表現しづらい何かが突き上げてくる時期です。
子ども自身にも訳が分からない時期だとされています。
いわゆる「疾風怒濤の時期」と呼ばれる時期なのです。
自分の中で一体何が起こっているのか、起ころうとしているのか、
心も体もざわつく時期です。

そんな時期には、周りの雑音に邪魔されず引きこもり、自分を見つめ、問いかけるようとする。
そして、それらのことは自分の胸に秘めておく。
また限られた人(親友など)にしか打ち明けない。
それらが
「秘密を持つこと」になり、その秘密を持つことが自分と他者の間に境界線を引くことに繋がります。
そう、思春期は心身共に変化が一番大きく、秘密を持ちやすい時期なのです。
そして「秘密を持つこと」が必要な時期でもあるのです。
そのためには「安心して自分一人になれる空間と時間」が必要です。
それが「自分だけの部屋=個室」なのです。

それには条件があります。
・鍵がかかること
・声や気配が隣の部屋に漏れないこと
・広すぎず、狭すぎないこと(6畳くらいが理想)
以上の条件が整って初めて「個室」といいます。

ここで、「個の確立」とは何かと考えてみましょう。
私は私であり、他の誰でもないただ一人の存在である。
私と私以外の境界を明確に持っていることではないでしょうか。
つまり、自分と他者は違っていて当たり前だと思えること。
違いを肯定する観点から物事や他者を見ることができるようになることではないでしょうか。

それを部屋に置き換えたのが「自分だけの部屋=個室」です。
個室の壁は自分と他者を分ける境界線だと考えてみましょう。
すると、
個室がない=自他の境界線がない
自分がこう思う=相手もこう思っているに違いない
このように考えるのは飛躍しすぎでしょうか。

大人も時には誰にも邪魔されず、一人きりになれる空間や時間を必要だと痛感したことがあることでしょう。
子どもから大人への過渡期には、それが頻繁に起こる時期です。
その時間と空間をたっぷり与え、決して邪魔しないこと。
それが思春期の子どもに対する周りの大人の理解と配慮だと思うのです。

一方、リビングは家族や来客との交流を持つ場所となります。
個室は裸の自分とするなら、リビングは薄着の自分であり、家の外は上着を来た自分に例えられるのではないでしょうか。ここから着替えること、脱ぐことを学ぶことにもなるでしょう。
家族間であっても、互いの個室には無断で入らない、必ず声をかけるか、ノックをする。
このような家庭環境の中で育つならば、個の確立は必然的に学習するもののように思います。
親、子、兄弟姉妹は家族であっても、それぞれ違った個の集合体であり、それぞれに境界があることを忘れないことが大切ではないでしょうか。

シニフィアン研究所のHPも参照ください。http://signifiant-lab.com/
思春期の悩みについてはこちらをどうぞ。http://signifiant-lab.com/eatingdisorder/

【2013/11/25 11:37 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
<<前ページ | ホーム | 次ページ>>