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【2024/03/28 19:44 】 |
322)対人関係―結ぶ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えていきます。
そうすれば、不安は安心に変わり、希望が湧いてくることでしょう。

今日は、「対人関係―結ぶ」について書きたいと思います

成人の日の関東地方は、雪が舞い、積もる一日となりました。
忘れられない成人の日となった方も多かったのではないでしょうか。
今朝は路面が凍結し、行き交う車や人も、しっかり踏みしめて進んでいるようでした。
日頃は、道路を意識して踏みしめることは少ないことでしょう。

普段とは違う状況(雪・凍結)だからこそ、意識し、滑ったり転んだりしないように意識する。
このように、普段とは違う状況(差異)が、そのものとの関わりを意識させることになります。
これも一つの「交わり」と言えます。
この意識が、そのもの(ここでは道路)との関係をどのように結ぶかに繋がると思います。

関係を「結ぶ」にはどうすればよいでしょう。
その一つは、時や場所や意識を共有すること。
相手と、同じものを見て、聞いて、感じて、味わってみる。
そして、大切なことは、どのように感じたかを的確な言葉で語ることです。

例えば、きれいな景色を見て、「きれいねえ」
可愛い花や動物を見て、駆け寄り触れて、「わあ、可愛い」と言う。
そして、「ほんと、きれいね」「ほんとだ、可愛いね」と言う。
仕事なら、あるアイデアに対して
「それは素晴らしいですね」
「なるほど、もっともですね」と言う。

これを「共感」と呼びます。
このように、時や場所や意識を共有する体験(共感)が、
相手とのより良い関係を結ぶことになるのではないでしょうか。

ある一点で交わり、共感することで関係を結んでゆく。
これが対人関係をスムーズにするための一つだと思うのです。
次は、それを繋いでゆくことです。
そうすればきっと相手との接点も増え、
それがお互いの距離を縮めることにもなるでしょう。

そのためには、自分が感じていることを言語に置き換える体験をすることでしょう。
その一つが「精神分析という対話療法」だと思います。
自分の言葉で語ってみる体験をしてみませんか。
興味を持たれた方はこちらへどうぞ http://signifiant-lab.com/
各種教室(オールOK子育て教室etc)もあります。http://signifiant-lab.com/#10 

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【2013/01/15 12:01 】 | 不登校・引きこもり | 有り難いご意見(0)
309)社会参入する=家庭を出る

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、社会参入する=家庭を出る」 について書きたいと思います。

「社会参入することができない」
「対人関係がうまくいかない」
などの悩みを持っている人が増えています。
その結果、うつ、対人恐怖、引きこもりなどになりがちです。

「287)言葉を話す―対人関係―社会参入への第一歩」 でも書きましたが、
今日は、違った観点から考えたいと思います。

社会参入するとは、文字通り社会へ入ってゆくことです。
つまり、社会ではない場所に居ることが前提だということになります。
だからこそ、参入というのでしょう。

では、社会ではない場所とは?
大抵は「家庭」ではないでしょうか。
社会参入するとは、「家庭」から「社会」へ入ってゆくこと、と考えてみます。
家庭=内=私的空間とすると、
社会=外=公的空間となります。
この二つの間に、はっきりとした区別があってこそ「入る」「出る」の区別もはっきりします。

このように考えてくると
社会に入るとは、家庭を出ることであり、
内から外へ、私的空間から公的空間へ移行することを意味し、
内と外の区別、公私の空間の区別をすることを意味します。

この観点から、
社会へ出てゆくことに抵抗が強かったり、
対人関係がうまくいかない場合は、
家庭と社会の区別がはっきりししていないと考えられます。
このような時、まずは
家庭=内=私的空間をしっかり作ることが大切でしょう。
そして、その空間が安全安心の空間(場所)であり、リラックスできることを味わうことです。
それが実感できたなら、
家庭と社会、内と外、公私の空間の違いが理解でき、
必ず、内から外へと関心を持ち出て行こうとするでしょう。

ここで、ある女性の話をしたいと思います。
彼女は、同僚とうまく会話ができず、孤立していると感じていました。
誘われても、気疲れするので、断わることが多かったとのことです。
そこで
「あなたがリラックスする場所はどこですか」と尋ねたところ
「どこにもありません」と答えました。
「お家は?」と聞くと
「妹と共有の部屋で、どこに居ても、家族の誰かが居ます」とのことです。
それに他の理由もあり、一人になれる空間がなかったのです。
これでは、緊張の連続で、リラックスなどできません。
彼女にとって、会社はもちろん、家庭内も緊張の場所だったのです。

そこで、思い切って一人暮らしをすることを提案しました。
幸い仕事は何とか続けられていたので、ワンルームマンションを借りて引っ越しました。
その決断をするまで半年くらいかかりましたが、勇気を振り絞って実行しました。
その後も紆余曲折はありましたが、今では、
「狭いながらもすべては自分の思うようにできるから最高です。
どうしてもっと早く家を出なかったのか自分でも不思議です。」

と、笑顔で当時を振り返って語りました。

彼女もそうだったように、リラックスできる家(場所)を持ち、自立するには時間が必要です。
その時間は、その人にとって必要な時間ですから、長短では測れないことを言い添えたいと思います。

シニフィアン研究所では、このような具体的な勉強会をしています。
興味を持たれた方は
シニフィア研究所http://signifiant-lab.com/までお問い合わせください。
不登校や引きこもりはhttp://signifiant-lab.com/escape/
摂食障害・暴力・リストカットなどはhttp://signifiant-lab.com/eatingdisorder/
恋愛・結婚はhttp://signifiant-lab.com/woman/
トラウマ・PTSDはhttp://signifiant-lab.com/trauma/を参照ください。

【2012/11/22 14:15 】 | 不登校・引きこもり | 有り難いご意見(0)
299)引きこもりと自己奪還

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「引きこもりと自己奪還」 について書きたいと思います。

「母性剥奪」という言葉がありますが、
「自己剥奪」され、人間でないものにされてしまった人が、
自分というものを取り戻すことを『自己奪還』と呼んでみました。
ここでいう「自己剥奪」とは
自らの意志と考えによって言動することを根こそぎ奪われている状態のことをいいます。
「自己奪還」とは、自らの意志と考えに基づいた言動を取り戻すことです。
それは≪私は人間だとの自己規定≫でもあると思います。


自己奪還のためには、まず「引きこもること」が必要であることを書きたいと思います。
「奪還」という言葉は「剥奪」に対して用います。
つまり、根こそぎ奪われているから奪い返すという意味です。

奪還という言葉を使うに至ったのは
日々の精神分析という面談の中で、クライアントの叫びとして聞こえてくるからです。
非行や引きこもり、不登校、いじめ、うつなど子どもから大人に至るまで
≪私は人間だ≫との切実な叫びを痛感しています。

ある引きこもりになった男性(以下Sさんと呼ぶ)の言葉を紹介したいと思います(本人の了解済)。

自分は今まで、親をはじめとする周りの人たちの姿や言葉に従ってきた。
そして、それに対して何の疑問も抱いていなかった。
ところが、あるきっかけから引きこもり、気付いたことがある。
今まで自分の考えや意志がなく、周りに用意されていたことに従っていただけだった。
引きこもりと言われるようになって初めて、
自分というものが無かったことに気が付いた。
何も語れない自分を知った。

そして、今、自分が何を考え、何を求めているのか、いないのかを見つめている。
そんな暇さえ持っていなかったことに驚いている。
初めて迷っている。初めて真剣に悩んでいる。考えている。

このようにSさんは語りました。
Sさんは引きこもったことにより、周りに用意されている事柄に対して受身であったことに気付いたというのです。
例えば、学校や習い事、就職、仕事などに対しても
自らの意志で積極的に関わってこなかったことに気づいたのです。

Sさんは、引きこもることによって、その機会を得ることができた。
否、このままでいいのか、との無意識からの強いメッセージにより
引きこもりという状態になった、とも考えられるのではないでしょうか。
こうして考えてみると
引きこもることは、知らないうちに自らの意志と思考を剥奪された自己を奪還するための一つの方法ではないかと思うのです。

ここではSさんの言葉を中心に書きましたが、
引きこもることは、自己剥奪された人が自己奪還への叫びの行動化の一つだと思えてくるのです。
つまり
人間でないものにされてしまった人が、≪私は人間だ≫と叫んでいる姿のように感じるのです。
人間であるとは、言語で語れることの意味で使っています。
分析家はその語らいを聴いています。
受身から能動への転換、
それが自分らしく生きていくことでもあるのではないでしょうか。

シニフィアン研究所のHPはこちらです。http://signifiant-lab.com/
「不登校の子どもの母より」サイトhttp://signifiant-lab.com/escape/
「思春期の悩み」サイトhttp://signifiant-lab.com/eatingdisorder/も参照ください。

【2012/10/31 11:19 】 | 不登校・引きこもり | 有り難いご意見(0)
294)否定・拒絶・無視=自分がなくなる

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「否定・拒絶・無視=自分がなくなる」 について書きたいと思います。

《291)自分が壊れてしまう不安や恐怖ーまとまりを持った自分の解体》で、
自分という存在は他者によって構成されると書きました。
そのためには、鏡像体験が必須だとも書きました。
ここでは、
鏡像体験によって構成された「自分」という存在がなくなるのは、一体どういう時かを考えてみます。
結論から言うと
『否定・拒絶・無視』に出会った時だと言いたいと思います。

うつや不登校や引きこもりなどをはじめとして、
立ち止まってしまって動けなくなった時、
ほぼ共通して口にする言葉があります。
それは≪どうせ・・・≫です。
この言葉は、あきらめの気持ちや無力感から出る言葉です。
つまり、立ち止まり、そこから前へ進めない情態を表します。

このような情態はどうして起きたのでしょうか。
それは何らかの「否定」「拒絶」「無視」などに出会ったと感じているからではないでしょうか。
中でも、
自分が心を寄せている対象(人、場所、もの)からそのように扱われた場合、
一気に自分の存在が無化されたと感じることでしょう。
これらは、自分の存在価値を見出している対象=自分自身=鏡像体験
このように感じている証拠でもあります。
ここから
「対象にとって自分は存在価値がない」と思った瞬間、
この時、自分自身が消滅した瞬間だと言えるでしょう。

つまり、うつや不登校、引きこもりなどは、
心を寄せている対象からの『否定・拒絶・無視』に出会った、
あるいは、それらの蓄積があった可能性が考えられます。

社会の中で、これらに出会うことは避けられないことでもあります。
だとするならら、
家庭内では、これらの反対
つまり、『肯定(オールOK)』が満ち溢れている環境が非常に大切になってきます。
社会では『否定・拒絶・無視』が溢れていても
家庭内では『肯定(オールOK)』が溢れていたなら
人は安らぎと癒しに包まれ、エネルギーを回復する。
つまり
≪自分という存在の回復≫

このように言えると思うのです。

家庭内が安らぎと癒しの場所=安心と安全の場所
それが基本となるでしょう。
それがもし、なかったなら
家庭外に求めるしかありません。
だから徘徊し、たむろし、刹那の居場所を見出そうとするのでしょう。
人は自分の居場所なくして生きられない存在なのです。

セラピールームはその居場所(安心と安全の場)でもあります。
シニフィアン研究所にもあります。
居場所が欲しいと思った時はHPをご覧ください。http://signifiant-lab.com/

【2012/10/21 09:47 】 | 不登校・引きこもり | 有り難いご意見(0)
238)「不登校の子どもの母より」―新しいサブサイトのご案内
シニフィアン研究所(埼玉県上尾市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
 
今日は、シニフィアン研究所のHPの新しいサブサイト開設のご案内です。
 
タイトルは「不登校の子どもの母より」
自らの「うつ病」と子どもの「不登校」に悩む一人のお母さん(Mさんと呼びます)が
精神分析と出会い、
娘さんの「不登校」をどのようにして受け容れられるようになっていったのか、
また、自身の「うつ病」とどのようにバランスをとりながら、
娘さんに向き合ったのかが記されています。
出会って、約3年後に頂いたものです。
 
サイトでは「手紙」としていますが、
原文は通常の手紙形式ではなく、
≪今のわたし≫と題して、Mさんが心の整理をするために書いたものです。
 

本日(7月6日)のヤフーニュースにも以下のような記事が載っていました。

大津市の市立中学2年男子生徒が自殺したことを巡って行われた全校アンケートで「(男子生徒が)自殺の練習をさせられていた」との回答を市教委が公表しなかった問題で、市教委が加害者とされる同級生らに対して直接、真偽を確認していなかったことがわかった。(一部引用)

このように「不登校」や「ひきこもり」だけでなく、
非行や様々な子どもの問題行動で悩んでいる方も多いと思います。
その方々に
Mさんの手紙が、少しでも何らかのヒントになればと思い
Mさん母娘の同意の上、HPに紹介させていただきました。
是非、ご覧下さい。
 
「不登校の子どもの母より」
併せて
オールOK子育て法のサイトも参照ください。
http://signifiant-lab.com/raise/
シニフィアン研究所のHPはこちらです
http://signifiant-lab.com/
【2012/07/06 10:01 】 | 不登校・引きこもり | 有り難いご意見(0)
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