シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
	精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
	           
	今日は、「水泳200mバタフライ代表 松田丈志」について書きたいと思います。
	いよいよスポーツの祭典、ロンドンオリンピックが開幕しました。
	早朝からライブでご覧になった方も多かったことでしょう。
	なでしこジャパンはじめ、多くの期待を寄せる競技、選手がある中
	水泳200mバタフライ代表選手 松田丈志選手について書きたいと思います。
	
	彼は「金メダル」を獲得するでしょう。
	なぜなら、
	「金メダルを取る」という言語が、彼の脳裏(辞書)に登録されているからです。
	
	先日、図書館の新刊書の棚で、たまたま
	「『自分超え 弱さを強さに変える』 松田丈志、久世由美子共著 新潮社」を見つけ、
	読んで、そのように確信しました。
	少し、この本の紹介をしたいと思います。
	松田選手が久世コーチと共に歩んだ20年以上の歴史とハードワークの結晶が、
	それぞれの視点から書かれています。
	単なる歴史の羅列ではなく、
	選手とコーチがひとつの目標に向かって互いに創りあげてゆく、心の軌跡が読み取れます。
	それはまったく、子育てと同じです。
	最初は、常に側に居て、片時も離れることなく「オールOK」する。
	この段階で創り上げるもの=信頼関係
	そして、成長に従って、親も子どを認め、親も変化し続ける努力が必要です。
	
	以下、著書から引用します。
	
	松田選手が、
	僕は、コーチを変えるという変化が必要だと思ったことがありません。それは久世コーチが、ずっと同じやり方で指導してきていないからだと思います。僕の年齢が上がっていくに従って、教え方やトレーニングを変えていける柔軟性が久世コーチにはありました。(p72)
	と書けば、久世コーチは
	初めはコーチが上で、選手が教えてもらうという関係から始まります。しかし年齢に応じてだんだん選手の人格ができあがってきたときには、選手の考えをコーチが認めなければいけません。これは子育てと同じです。(p87)
	と書いています。
	取れたらいい、ではメダルはとれない
	なんのために泳ぐのか
	この問いかけに、松田選手は選手生活断念の危機を乗り越え
	ついに、
	「オリンピックに出て金メダルを取ることがボクの仕事です」
	と言い切れるに至ったと書いています。(p178)
	そして、最後に久世コーチは
	私の資本は気持ちです。人の気持ちに背かない気持ちです。いつでも一生懸命やります。だからこそ、自分の力の及ばないところもわきまえています。できないことは人に頼むしかありません。正直にお願いすることで道が開けたという経験を何度もしています。(中略)みんなを巻き込むと不思議なことに、できないことが、できることに変わっていくのです。(p187)
	と結んでいます。松田選手と久世コーチはまさしく母子関係だとも言えるでしょう。
	ただ二人の世界に閉じこもっているのではなく、
	「金メダルを取る」との一つの目標(言語)に向かって
	それぞれの役目をしっかり弁え、周りを巻き込んで不可能を可能に書き換えていく。
	それは、久世コーチの始まりの言葉に表現されています。
	私の頭の中には金メダルを取ることしかありません。
	ロンドンオリンピックの表彰台で君が代を聴きたいと思います。(p23)
	
	「世界を驚かす泳ぎをしたい」
	この言葉が、松田選手のオフィシャルサイトに書かれています。
	http://takeshi-matuda.com/category/message/
	さあ、松田選手と久世コーチの20年以上にわたる集大成がまもなくみられます。
	日本選手の活躍と応援はもちろん、ロンドンオリンピックをお互い楽しみましょう。
	
	シニフィアン研究所では
	オールOK子育て法を中心に、人の心を育てる教室を開いています。
	こちらを参照ください。http://signifiant-lab.com/#10
	オールOK子育て法はこちらです。http://signifiant-lab.com/raise/
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