忍者ブログ
  • 2017.02
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 2017.04
347)愛着と絆

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えていきます。
そうすれば、不安は安心に変わり、生きる希望が湧き、しあわせ入れ放題となることでしょう。

 今日は、「愛着と絆」 について考えてみます。

「愛着」はどのようにして生まれるのでしょう。
「絆」はどのようにして結ばれるのでしょうか。
対象関係論では、次のように説明されています。

まず、母子一体から母と子として分離したところから対象関係が始まり、まず「愛着」が生まれる。
愛着の行動として、後追い、しがみつき、啼泣などの能動的な近接、接触行動だという。
それに応える母の母性的な養育態度との相互交流を通して母と子の「絆」が生まれる。

ここから考えると、
「愛着」は、ある特定の対象(始原は母)に対して抱くある特別な感情や行動と読み取れます。
その前提として、自分と自分以外(母)が識別できていることが必要。
つまり、自分とは違う誰か(何か)がいるイメージを持っているということ。
そしてその対象に対して、他とは違う特別な行動を示すこと。
これを「愛着」というのでしょう。
何よりも「愛着」は対象へ示す意思表示と捉えられます。
ということは、少なくとも自分と自分以外というイメージ(認識)がないと愛着も生まれない可能性が考えられます。
「愛着」が芽生え、育ってゆく過程で、自分以外の他者(もの)に対して関心を持つようになる。
逆に言えば、自分以外に関心を持たない人は、この愛着が育っていない可能性があると考えられる。


もしそうだとしたら、愛着を育てるにはどうすれば良いかが見えてきます。
愛着を持てる環境を用意することです。
愛着を育てる環境とは、「母子一体」を味わえる環境です。
母子一体を味わえる環境とは、、、
生後半年までのお母さんと赤ちゃんの姿を想像してみましょう。
母は常に赤ちゃんの傍に居て、片時も離れず、目と目で見つめ合い、言葉はなくても通じ合っているかのようです。
赤ちゃんの泣き声やしぐさ、行動を瞬時に読み取り、適切な行動で応える。
赤ちゃんからすれば、ちょっとしたしぐさをしただけで、母がメッセージを読み取り不快を快に換えてくれる。だから安心して満足し安らぎを覚え笑顔になり、時にはすやすやと眠る。
このような関係です。

こうして安心と安全、そして満足と安らぎを味わったからこそ、その母という対象に対して愛着を抱くのでしょう。
完璧な満足は得られないとして、言葉の世界に参入した後も、人はこの遠い過去の記憶をどこかに記憶していて、その再現を求めるのかもしれません。
それが、肌の温もりや、圧力(圧迫感)、音(声、トーン)として身体のどこかに刻印している。
だから、心疲れた時、何らかの問題や課題に直面した時、それら乗り越えようとして、過去の愛着体験により近い環境を求めるのではないでしょうか。

それらが一番表出しやすい時期が、思春期なのでしょう。
自分という個として自立(自律)するためには、どうしても心の中の「愛着」の体験やイメージが必要なのです。それを糧として独り立ちしてゆくのです。それがあれば、その上に時々の体験を積み重ねていけるでしょう。
時間的にかなり広げ過ぎましたので、元に戻しましょう。
「愛着」は自分に安心と安全と安らぎを与えてくれる人との間で培われるものだと考えるのです。
この「愛着」を向ける他者(母、もしくはその代理)との母性的な相互交流を通して「絆」が生まれると言われています。

以上のような「愛着」と「絆」を結べる体験(環境)をした人は、はたしてどれくらい居るでしょうか。皆無に等しいかもしれません。
何よりも大事なことは、その体験をしたかよりも、そのことに気づいているかだと思うのです。
気付いたなら、自らが何を求めていたのか、なぜ自分が、子どもがそのような行動をするのか、少し見えてくるかもしれません。
そこから新たな未来が見えてくるような気がします。
「愛着」を抱ける人が居ること、
その対象が「もの」だとしてもその向こうには必ず誰かがいたのではないでしょうか?
その対象に触れるだけで、愛着を抱いていた自分の姿が浮かぶのではないでしょうか。
そうすれば、身体に心にエネルギーのようなものが湧いてくるのを感じることでしょう。
このような自らの心の内奥に大切にしまっている歴史が誰にもあるはず。

それらに気づく方法の一つとして精神分析という対話療法があるのだと考えています。
これからも、シニフィアン研究所 迎意愛の「言語」と現実界を繋ぐ一つの試みをブログという形式で公開します。
関心を持たれた方は、シニフィアン研究所のHP http://signifiant-lab.com/
思春期の問題に関してはhttp://signifiant-lab.com/eatingdisorder/
を参照ください

PR
【2013/10/03 11:45 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
<<348)まなざしの意味 | ホーム | 346)10月度関西出張のお知らせ>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿














<<前ページ | ホーム | 次ページ>>