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人は言葉によって、笑ったり、喜んだり、泣いたり怒ったりしている。
ある人には何でもない言葉が、ある人には感動させたり、泣かせたりもする。
これはどうしてだろう?
それはその言葉が持つ意味に反応しているからだと言える。
例えば
「あなたは素敵ですね」という言葉がある。
これをAさんい言ったら、「まあ 嬉しいわ!」と答えた。
次にBさんに同じ言葉を言ったら、「何か下心があるんじゃないの?」と言った。
また、Cさんに言ったら、「そんな言葉を言ったって私はあなたの思い通りにはならないわよ!」と怒った。
同じ言葉なのに、どうしてこんなにも反応が違うのだろう?
Aさんは、その言葉を素直に受け取り、素直に嬉しいと言ったのだろう。
Bさんは、「人は嘘をつく」と思う傾向が強いのかもしれない。
Cさんは、人に対して疑いの気持ちが強く、
相手を誉めれば自分の思うとおりになると考えているのかもしれない。
このように人は同じ言葉でも受け取り方が違う。
これは、その言葉をめぐってどのような体験をしてきたか?
つまり、どのような意味付けを持ってきたかに左右されると言える。
同じ言葉であっても、受け取る人の意味付けによって全く違う反応が返ってくる。
自分が考えている意味付けと、それを受け取る相手の意味付けが違う場合、
(大抵の場合、ほとんど同じ意味付けの人はいないと言っても過言ではないが)
時には誤解が生じ、喧嘩や仲違いにまで発展する。
「コミュニケーションはすべて誤解から始まる」とラカンは書いている。
これを忘れず、時には
「私はこういう意味付けで、この言葉を使っているけど、間違いなくそのように受け取ってくれている?」
と確認することも必要だと感じている。
Φ シニフィアン研究所のHPはこちら http://signifiant-lab.com/
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