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【2025/07/14 15:08 】 |
290)夢を持つことと実行すること

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「夢を持つことと実行すること」 について書きたいと思います。

前回「夢を持つこと」について書きましたが、
「子どもが夢を言うだけで、ちっともやろうとしないのですが、それでもいいのですか」
という質問がありましたので、このタイトルにしました。

なるほど、よくあることです。
子どもに限らず、「言うけど、実行しない」大人がいるのも事実のようです。
夢は語るのに、実行しようとしないのはどうしてでしょう。
一つには、単なる興味だけに留まっているから?
あるいは、ただ言ってみただけ?

特に子どもは、興味を持った場合、たいていは「やってみたい、欲しい」と言います。
そして、そんな「やってみたい、欲しい」は次々と出てきます。
ですが、なかなか続きません。
すぐに次の興味の対象に移ったりします。
親はそんな子どもの態度にイライラしてしまいます。
親からすれば当然です。

そんな子どもの興味に、まずは付き合ってあげましょう。
習い事なら、一度体験させましょう。
欲しいものなら与えてあげましょう。

ちょっと無駄なように思いますが、
その「無駄」が大切なのです。

大人でも、やってみないと解らないものがあるでしょう。
子どもはそれがとっても多いのです。
何しろ、まだ大人よりも体験が圧倒的に少ないのですから。

その無駄な経験が、徐々に、やらなくても想像できるようになってくるのです。
その無駄な体験をする機会をたくさん与えてあげることが、
必要なこと(もの)しか要求しない子どもを育てるのです。
数回するうちに、本当にしたいこと、欲しいものが限定されてきます。
せいぜい、2つか3つくらいのものに集約するでしょう。

「言うけど実行しない」のは、本当にやりたいことではないからです。
ですから、夢を語った時、
ただ「なれたないいねえ」「できたらいいねえ」とだけ答えてあげればいいのです。

本当にやりたいこと、好きなことは、自分からやりはじめます。
そして、かならず継続するようになります。
そのこと(もの)に出会うまでは、言うだけで実行しなかったり、
数回試してすぐに止めます。
それは「飽きっぽい」のではなく、
やりたいこと(もの)に出会っていないからでしょう。

これらに出会うまで、根気よく見守り、応え続ける大人側の忍耐が要求されます。
それができない場合、自らの根気と待てなさを隠すために
大人たちは、ややもすると
「言うだけで、ちっともやらない」
「根気がない」
「飽きっぽい」などと決めつけてしまうのではないでしょうか?

親になり、親である続けることは凄くエネルギーが要ることです。
根気が要ります。
忍耐が要ります。

そんな親であり続けるための講座・教室もあります。
シニフィアン研究所までお問い合わせください。http://signifiant-lab.com/
「オールOK子育て法」は年齢は関係ありません。http://signifiant-lab.com/raise/

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【2012/10/15 16:07 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
289)夢を持つこと=夢についての語らいを育てる

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「夢を持つ=夢についての語らいを育てる」 について書きたいと思います。
夢を持つには、
まず『夢を語れる=言語化できる』ことが大切であり、
また達成するためにも言語が必須だと言いたいと思います。

「将来の夢は何?」
「あなたはどんな夢を持っていますか?」
幼少のころから、このように聞かれてきたのではないでしょうか。

そして今、聞かれたらどのように答えるでしょうか。

夢を持っているとは、
その夢について語れることを意味します。
語れるということは、そのことに心が向いている=関心を持っていることです。
詳しい知識を持っていることは必須ではありません。
知識はそれを実行するための一つの手段として必須のものです。
ここでは、実行できるかできないかではなく、
その夢について語れるかどうかを中心に考えます。

特に、子どもに対しては注意が必要です。
子どもの語りに対して≪オールOK(肯定)すること≫です。
決して、それは無理だと否定しないことです。(たとえ現実的に無理だったとしても)
なぜなら、ほとんどの子どもは想像の世界を生きているからです。
夢についての語らいをした時は
『そう、なれたらいいねえ』
『そう、できたらいいねえ』と答えてあげましょう。
何よりもそんな語らいの中に、夢を語ることの楽しさと喜びを持つことこそが大切だと思うのです。

この『夢を語ること』こそ、夢を実現させるエネルギーとなるのではないでしょうか。
年齢を重ねる中で、実現可能な夢へと変化してゆくものです。
子どもの夢をつぶさないこと。
繰り返しになりますが、
夢について語ることこそが一番大切なのです。
もっと言うと
言語こそが夢を実現へと導く羅針盤』だと言いたいと思います。

人は関心があることに対しては、努力を惜しまないでしょう。
時間も労力もお金も惜しまずに注ぐことができるのです。
実現可能かどうかよりも、実現するとの強い意志力が必須です。
それは
『私は〇〇する』と言い切れることです。
その言語に導かれて努力するのではないでしょうか。
夢の実現に向かって努力するとは、夢を語る言語に導かれてゆくことを意味する。
このように考えられるのではないでしょうか。

遠回りをしましたが、
夢を持つことは、夢についての語らいをそだてることだと思います。
幼少期から子どもの夢を育ててあげましょう。
夢についての語らいを聴いて、オールOKしてあげましょう。
そうすればきっと、その言葉に導かれて顔を輝かせて努力することでしょう。
それも心を育てる大切な一つであり、
思春期を乗り切るエネルギーだとも思うのです。

シニフィアン研究所のHPも参照ください。http://signifiant-lab.com/
「オールOK子育て法」はこちらです。http://signifiant-lab.com/raise/
「不登校の子どもの母より」のサイトhttp://signifiant-lab.com/escape/
「思春期の悩み」のサイトもあります。http://signifiant-lab.com/eatingdisorder/

【2012/10/14 10:38 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
288)「オールOK」と座禅

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「オールOKと座禅」 について書きたいと思います。

「オールOK」で子どもや人を育てることは、『座らない坐禅』をしているのと同じではないだろうか。
このようなことを考えてみたいと思います。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*坐禅(ざぜん)とは、姿勢を正して坐った状態で精神統一を行う、の基本的な修行法。
*日本での坐禅は、宗教宗派とは無関係に精神鍛錬として認識され、などでが監視している中で坐禅を行う形をとる修行体験を、一般の人々向けに行っている。 黙想瞑想するのではなく、自我を極力排除して、自我以外の存在を全感覚で受動的に感じ取る事によって、自我以外の存在に縁取られた自我自体の認識へと立ち戻る、という精神性を持っている。仏教のの境地、日本の神道の精神ともつながりがある。(wikipediaより一部引用 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%90%E7%A6%85

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オールOKの基本は
≪要求が出たら、敏速に的確に行動で応える≫です。
つまり、自分の考えや思いは捨てて(無にする)相手の要求通りに行動することを意味します。
これは、日常生活の中でする『座らない坐禅』だと言えないでしょうか。
・もっと言うことを聞いて欲しい
・勉強してほしい
・良い子になってほしい
・ゲームばかりしないでほしい
・手伝いをしてほしい
・早く手が離れてほしいetc

相手の要求にオールOKで応えることは、
これら自分の思い(自我)をすべて捨てて、相手の言いなりに動くことでもあります。
これは、まさしく上記の『自我を極力排除して、自我以外の存在を全感覚で受動的に感じ取る事』
と同じではないでしょうか。

つまり、オールOKで子どもに向き合うことは
日常生活の中でする『座らない坐禅修行』と同じだと思えるのです。
子どもは、親にとって
『自我以外の存在に縁取られた自我自体の認識へと立ち戻る、という精神性』
に気づくようにと、鍛えてくれている貴重な存在ではないでしょうか。

「オールOK」していると
子どもに与えるばかりで、自分はしんどいだけで、何も与えてもらえない。
との想いを持つかもしれません。
そんな時、
『座らない坐禅をしている』と考えてみたら
ひょっとしたら、また違って感じられるかもしれません。

今回は、このような観点から考えてみました。
いかがでしょうか?
ご意見、ご感想はシニフィアン研究所までお寄せください。http://signifiant-lab.com/
「オールOK子育て法」はこちらです。http://signifiant-lab.com/raise/

【2012/10/12 12:17 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
287)言葉を話す―対人関係―社会参入への第一歩

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「言葉を話す―対人関係―社会参入への第一歩」 について書きたいと思います。

前回「人間は、象徴的な世界に生きる存在」だと書きました。
今回は、象徴的な世界への参入について考えたいと思います。
言葉を話すことは社会へ参入するための第一歩であり、
そのためには、
すでに社会参入している大人によって語りかけられることが大切だと言いたいと思います。

まず、私たちは自分について語っているであろう言語世界の中に生れ落ちます。
これは、
まだ言語をまったく理解できない時代から、言語によって語られているということです。
そして、その言語によって話しかけられ、覚えさせられます。
例えば
固有名詞を与えられ、その名前で呼びかけられます。
このように、まずは受身の状態から始まります。

それに対し、私たちはまず、笑顔や声で応えたことでしょう。
この時代は、泣いたり、手を伸ばしたら、すぐにそれが目の前に与えられます。
やがて、同じことをしたのに
≪「ちょうだい」って言おうね≫と言われ、同じように言葉の真似をするように要求されます。
公園で誰かのおもちゃを手にしたら
≪「〇〇ちゃん、貸してねって言おうね」≫と言われます。

このように、自分の欲求を言葉に置き換えて言うことを求められます。(受動から能動への転換
当たり前にように思いますが、
ここで、誰からも語りかけられなかったとしたらどうなるでしょう。
言葉を覚えることができるでしょうか。
たぶん、難しいことでしょう。
つまり
言葉を覚えるには、まず誰かから語りかけられることが必須です。
その動作に応じた、適切な言語で語りかけられること。
そして、それを真似て使ってみる。
このような日々の繰り返しの中て、言語の世界(象徴的な世界)へと参入してゆく。
つまり、言葉を覚え、話すことが対人関係をスムーズにし、
社会参入するための重要な第一歩だと言えるでしょう。

この観点から考えると、
社会参入において、何らかの抵抗や葛藤がある場合
自分の内側にあるもの(感情、想い、思考など)を
適切な言語に置き換えることがスムーズにできない可能性が考えられるのではないでしょうか。

以上から、
言葉を話すようになるためには
まず、言葉を話す大人から語りかけられ続けることが必須です。
重ねて言うと、
ただ一人の人から一貫性を持って語られ続ける体験(環境)が望まれます。
ただ一人の人が、常に子どもの傍に居て、臨機応変に適切な言語で語りかける環境
これが象徴的な世界に生きることを余儀なくされている人間にとって、
非常に大切で必須な最初期の環境といえると思うのです。

このような環境の中で、私たちは人間として、
言語という象徴的な世界の中の住人として生きているのです。
私たち大人は、子どもたちにこの象徴の世界へと導く使命とでもいうべき役目があるのではないでしょうか?
何だか、難しくなってきました。
要するに、
私たち大人が、まず子どもたちに語りかけることが必須である、と言いたかったのです。

*症例
「言葉が他の子に比べて遅い」と心配されていたお母さんに、
 子どもさんと一緒に遊び、子どもさんと目を合わすようにして語りかけ続けてください、
 と、アドバイスしたところ、見る見るうちに言葉を話すようになった。

対人関係、社会参入をスムーズにするための教室
そのために基礎である「オールOK子育て法」http://signifiant-lab.com/raise/
など、ご希望に応じた相談をしています。
シニフィアン研究所までご連絡ください。http://signifiant-lab.com/

【2012/10/11 11:17 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
286)人間にいなるとは

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「人間になるとは」 について書きたいと思います。

精神分析的観点から、人間になるとはどういうことかについて考えてみたいと思います。
人間と動物の一番の違いは「言語を話すこと」だとよく言われます。
この「言語(言葉)を話す」ことについて考えてみましょう。

ラカンは、言語の世界を「象徴の秩序の世界(象徴界)」と呼び、
この言語の世界へ参入することを『象徴的去勢』を被ると言いました。
ちょっと難しいと感じますが、
私たち人間の世界では、この象徴的なものが優位を占めているともいえるでしょう。
例えば「紙幣」はその代表です。
(紙に「10000」と書かれていると、それは一万円の価値を持っていることになります)
そして、それが流通(通用)しているのは
その価値(意味付け)をその世界内の人が承認しているからです。

このように、言語も紙幣と同じように、象徴的なものだとする観点です。
ここから、
人間になるとは象徴界と呼ばれる「言語の世界」に参入することだと言いたいのです。
言い換えると、
人間であるとは、言語に代表される象徴秩序の世界に生きてゆくことを意味します。
また一方では、人は自らも象徴するように求められているとも言えるでしょう。
例えば
「何をしたいのか」
「何のためにそれをするのか」
「なぜ?」
「どうして?」etc
このように、これらの問いかけに答えるように求められているのです。

そして、これらの問いかけの前で立ち止まった時
人は悩み、迷い、とまどい、苦しみ、時には応えきれずに叫び、病にもなるのではないでしょうか。
人が生きるとは、
人間であるとは、
これらの問いかけに常にさらされ、答えなければならない
そんな世界の中に住んでいるといえるのではないでしょうか。

この観点から考えると
人間であるがゆえに
言語を話すがゆえに
悩み、苦しみ、病むのだといえるのではないでしょうか。

では、そもそも私たちは、どのようにして象徴界に参入してゆくのでしょうか。
このことについては、次回に書きたいと思います。

シニフィアン研究所では
勉強会や講座を通じて、人間について考えています。
興味を持たれた方は、お気軽いお問い合わせください。
シニフィアン研究所のHPhttp://signifiant-lab.com/
「私と精神分析」も参照くださいhttp://agency-inc.com/analysis6/

【2012/10/09 12:44 】 | 生き方 | 有り難いご意見(0)
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