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【2024/04/18 13:57 】 |
231)怒りのゆくえ-解消法

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
 
今日は「怒りのゆくえ―解消法」について書きたいと思います。
 
前回、「怒りの基は求めても得られない母の愛」だと書きました。
もう少し、説明が必要だと思いますので、
補足をしてから本題に入りましょう。
 
「求めても得られない母の愛」とは、具体的に
子どもがお母さんに「~して欲しい」と言った時に、
すぐに、して欲しいことをしてもらえない、ということです。
「ダメ」はもちろんのこと、
「後でね」「もうちょっと待ってね」「それよりもこれにしようね」も同じことです。
このように考えていくと
まず、殆どの子どもはしてもらっていません。
つまり
ほとんどすべての子どもは、何らかの怒りを持っていることになります。
 
では、この「怒り」はどうなるのでしょうか?
怒りのゆくえ―解消法」です。
怒りが溜まれば、いつかどこかで吐き出さなければならなくなります。
はけ口が必要となります。
怒りは「攻撃心」にも置き換えられます。
怒りの解消法は色々ありますが、いくつか挙げてみましょう。
 
まず、合法的(健全)な解消法から紹介します。
 
遊びやスポーツや仕事で解消する
1)公園や広場で体を思いっきり動かして遊ぶ
2)水泳、武道、サッカー・野球などスポーツをする
3)大声を出す仕事、肉体を使った仕事、重機を使った解体業などに就く
4)おみこしを担いだり、お祭り騒ぎをする
 
もし、何らかの事情で
合法的な解消法が取れなかった場合
1)大声で叫ぶ、泣く、暴れる―衝動的・発作的方法
 小さい子どもが一番取りやすい方法です。
 これが大きくなると、いじめ・非行・暴力・暴走・殺人などの犯罪へと繋がる可能性があります。
 
2)病気やけがをする―疾病利得・転換
 一見、理解しにくいかもしれませんが、 怒りを相手から自分へと向け換える方法です。
 「お母さんが愛を与えてくれないのは、自分が悪いからだ」と自分を責める方向です。
 これは、抑うつや自傷(リストカット)うつへと向かいやすい方向です。
 
3)引きこもり、寝る、食べる、アルコールなどで意識低下をする
 この場合の引きこもりは、外に出ると誰かを傷つけるかもしれないから人に会わないための方法です。
 ストレスが溜まると、寝たり、ヤケ食いしたり、お酒で紛らわせるのは、
 一般的によく使われる方法ですが、過剰となる場合は依存症にまで発展する可能性があります。
 (最近は、若い女性のアルコール依存症が増えているとのことです)
 
代表的な方法を書きましたが、
怒りを持つことが問題ではなく(すべての人が持っているもの)、
その怒りを発散する方法が問題なのだということになります。
一番手っ取り早い方法は、スポーツなどで体を使って発散する方法でしょう。
その時々の、自分(子ども)に合った方法で大いに発散しましょう。
このように考えると
日本の伝統行事であるお祭りでの神輿担ぎなどは
若者の溜まった怒り(攻撃心)を、一年に一度、
思いっきり発散する一つの機会として継承されてきたものかもしれませんね。
 
ともあれ、
年齢と環境に応じた「怒り」の発散方法を持っていることが
精神的にも、社会に適応する意味においても
大切なことではないでしょうか?
 
次回は、今回と関連があると思われる「脱法ハーブ」を考えたいと思います。
 
シニフィアン研究所のHPも参照ください。http://signifiant-lab.com/
サブサイト「摂食障害・リストカット」もあります。http://signifiant-lab.com/eatingdisorder/
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【2012/06/28 10:58 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
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