シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
	精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
	           
	今日は、「聞く=相手の言葉を受け入れる」 について書きたいと思います。
	『私の話をちっとも聞いてくれない』
	かつて、母に対してこのように思ってました。
	当時を、振り返ってみました。
	いつも、母は、
	母が思い描く「理想の子ども」になることを私に求めていました。
	「お前のためを思って言ってるんだ」
	「こんなに時間も、エネルギーもお金も注いでいるんだ」
	「お前のために、どんなに自分の人生を犠牲にしてきたことか」
	と、常に語っていました。
	その結果
	「田舎の優等生」ができあがりました。
	自慢の娘の完成です。
	
	この世界には『聞く(聴く)』は皆無でした。
	会話はなく、一方的な押しつけと伝達しかありません。
	話し始めると口をはさむことなど不可能。
	黙って、終わるのを待つのみ。
	最後は
	「解った?」-「はい」
	これで終了。
	
	これでは、聞くのみで、聞いてもらう(語る)体験はできません。
	聞いてもらうこと=語ること=自分を受け入れてもらうことではないでしょうか。
	私が学習したことは
	「沈黙」と「忍耐」と「はいと答えること」
	ですから、素直なフリをすることは得意です。
	こんな私が、母親になったのです。
	ある時、娘から言われました。
	『お母さん、私の話を聞いて!お母さんは、ちっとも私の話を聞いてない。自分のことしか言わない』と。
	愕然としました。
	私が子ども時代に
	母に対して心の中で叫んでいた言葉でした。
	それと全く同じ言葉を、娘から言われたのです。
	精神分析を受け、先生から、「人は学んだことしかできない」と言われていました。
	その時は、
	「そりゃそうでしょう。知らないことはできなくて当たり前」と思ってました。
	そのことが、このような形で納得することになるとは・・・
	
	自分が母からしてもらっていないと(ここでは、聞いてもらう体験)は、
	どんなに自分でしているつもりでも、できていない。
	相手(子ども)は「聞いてもらっている」とは思えない聞き方しかできないのだと、痛感しました。
	
	子どもは、様々な言動(=親にとって困った事柄)で、親の気づいていない部分を教えてくれます。
	子どもは何を訴えているのか?
	何を教えてくれているのか?
	これらを
	精神分析では、対話を通してひも解いていきます。
	
	シニフィアン研究所のHPを参照ください。http://signifiant-lab.com/
	思春期の悩みhttp://signifiant-lab.com/eatingdisorder/
	オールOK子育て法http://signifiant-lab.com/raise/
	不登校の子供の母よりhttp://signifiant-lab.com/escape/
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