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【2025/07/06 09:26 】 |
289)夢を持つこと=夢についての語らいを育てる

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「夢を持つ=夢についての語らいを育てる」 について書きたいと思います。
夢を持つには、
まず『夢を語れる=言語化できる』ことが大切であり、
また達成するためにも言語が必須だと言いたいと思います。

「将来の夢は何?」
「あなたはどんな夢を持っていますか?」
幼少のころから、このように聞かれてきたのではないでしょうか。

そして今、聞かれたらどのように答えるでしょうか。

夢を持っているとは、
その夢について語れることを意味します。
語れるということは、そのことに心が向いている=関心を持っていることです。
詳しい知識を持っていることは必須ではありません。
知識はそれを実行するための一つの手段として必須のものです。
ここでは、実行できるかできないかではなく、
その夢について語れるかどうかを中心に考えます。

特に、子どもに対しては注意が必要です。
子どもの語りに対して≪オールOK(肯定)すること≫です。
決して、それは無理だと否定しないことです。(たとえ現実的に無理だったとしても)
なぜなら、ほとんどの子どもは想像の世界を生きているからです。
夢についての語らいをした時は
『そう、なれたらいいねえ』
『そう、できたらいいねえ』と答えてあげましょう。
何よりもそんな語らいの中に、夢を語ることの楽しさと喜びを持つことこそが大切だと思うのです。

この『夢を語ること』こそ、夢を実現させるエネルギーとなるのではないでしょうか。
年齢を重ねる中で、実現可能な夢へと変化してゆくものです。
子どもの夢をつぶさないこと。
繰り返しになりますが、
夢について語ることこそが一番大切なのです。
もっと言うと
言語こそが夢を実現へと導く羅針盤』だと言いたいと思います。

人は関心があることに対しては、努力を惜しまないでしょう。
時間も労力もお金も惜しまずに注ぐことができるのです。
実現可能かどうかよりも、実現するとの強い意志力が必須です。
それは
『私は〇〇する』と言い切れることです。
その言語に導かれて努力するのではないでしょうか。
夢の実現に向かって努力するとは、夢を語る言語に導かれてゆくことを意味する。
このように考えられるのではないでしょうか。

遠回りをしましたが、
夢を持つことは、夢についての語らいをそだてることだと思います。
幼少期から子どもの夢を育ててあげましょう。
夢についての語らいを聴いて、オールOKしてあげましょう。
そうすればきっと、その言葉に導かれて顔を輝かせて努力することでしょう。
それも心を育てる大切な一つであり、
思春期を乗り切るエネルギーだとも思うのです。

シニフィアン研究所のHPも参照ください。http://signifiant-lab.com/
「オールOK子育て法」はこちらです。http://signifiant-lab.com/raise/
「不登校の子どもの母より」のサイトhttp://signifiant-lab.com/escape/
「思春期の悩み」のサイトもあります。http://signifiant-lab.com/eatingdisorder/

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【2012/10/14 10:38 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
288)「オールOK」と座禅

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「オールOKと座禅」 について書きたいと思います。

「オールOK」で子どもや人を育てることは、『座らない坐禅』をしているのと同じではないだろうか。
このようなことを考えてみたいと思います。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*坐禅(ざぜん)とは、姿勢を正して坐った状態で精神統一を行う、の基本的な修行法。
*日本での坐禅は、宗教宗派とは無関係に精神鍛錬として認識され、などでが監視している中で坐禅を行う形をとる修行体験を、一般の人々向けに行っている。 黙想瞑想するのではなく、自我を極力排除して、自我以外の存在を全感覚で受動的に感じ取る事によって、自我以外の存在に縁取られた自我自体の認識へと立ち戻る、という精神性を持っている。仏教のの境地、日本の神道の精神ともつながりがある。(wikipediaより一部引用 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%90%E7%A6%85

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オールOKの基本は
≪要求が出たら、敏速に的確に行動で応える≫です。
つまり、自分の考えや思いは捨てて(無にする)相手の要求通りに行動することを意味します。
これは、日常生活の中でする『座らない坐禅』だと言えないでしょうか。
・もっと言うことを聞いて欲しい
・勉強してほしい
・良い子になってほしい
・ゲームばかりしないでほしい
・手伝いをしてほしい
・早く手が離れてほしいetc

相手の要求にオールOKで応えることは、
これら自分の思い(自我)をすべて捨てて、相手の言いなりに動くことでもあります。
これは、まさしく上記の『自我を極力排除して、自我以外の存在を全感覚で受動的に感じ取る事』
と同じではないでしょうか。

つまり、オールOKで子どもに向き合うことは
日常生活の中でする『座らない坐禅修行』と同じだと思えるのです。
子どもは、親にとって
『自我以外の存在に縁取られた自我自体の認識へと立ち戻る、という精神性』
に気づくようにと、鍛えてくれている貴重な存在ではないでしょうか。

「オールOK」していると
子どもに与えるばかりで、自分はしんどいだけで、何も与えてもらえない。
との想いを持つかもしれません。
そんな時、
『座らない坐禅をしている』と考えてみたら
ひょっとしたら、また違って感じられるかもしれません。

今回は、このような観点から考えてみました。
いかがでしょうか?
ご意見、ご感想はシニフィアン研究所までお寄せください。http://signifiant-lab.com/
「オールOK子育て法」はこちらです。http://signifiant-lab.com/raise/

【2012/10/12 12:17 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
287)言葉を話す―対人関係―社会参入への第一歩

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「言葉を話す―対人関係―社会参入への第一歩」 について書きたいと思います。

前回「人間は、象徴的な世界に生きる存在」だと書きました。
今回は、象徴的な世界への参入について考えたいと思います。
言葉を話すことは社会へ参入するための第一歩であり、
そのためには、
すでに社会参入している大人によって語りかけられることが大切だと言いたいと思います。

まず、私たちは自分について語っているであろう言語世界の中に生れ落ちます。
これは、
まだ言語をまったく理解できない時代から、言語によって語られているということです。
そして、その言語によって話しかけられ、覚えさせられます。
例えば
固有名詞を与えられ、その名前で呼びかけられます。
このように、まずは受身の状態から始まります。

それに対し、私たちはまず、笑顔や声で応えたことでしょう。
この時代は、泣いたり、手を伸ばしたら、すぐにそれが目の前に与えられます。
やがて、同じことをしたのに
≪「ちょうだい」って言おうね≫と言われ、同じように言葉の真似をするように要求されます。
公園で誰かのおもちゃを手にしたら
≪「〇〇ちゃん、貸してねって言おうね」≫と言われます。

このように、自分の欲求を言葉に置き換えて言うことを求められます。(受動から能動への転換
当たり前にように思いますが、
ここで、誰からも語りかけられなかったとしたらどうなるでしょう。
言葉を覚えることができるでしょうか。
たぶん、難しいことでしょう。
つまり
言葉を覚えるには、まず誰かから語りかけられることが必須です。
その動作に応じた、適切な言語で語りかけられること。
そして、それを真似て使ってみる。
このような日々の繰り返しの中て、言語の世界(象徴的な世界)へと参入してゆく。
つまり、言葉を覚え、話すことが対人関係をスムーズにし、
社会参入するための重要な第一歩だと言えるでしょう。

この観点から考えると、
社会参入において、何らかの抵抗や葛藤がある場合
自分の内側にあるもの(感情、想い、思考など)を
適切な言語に置き換えることがスムーズにできない可能性が考えられるのではないでしょうか。

以上から、
言葉を話すようになるためには
まず、言葉を話す大人から語りかけられ続けることが必須です。
重ねて言うと、
ただ一人の人から一貫性を持って語られ続ける体験(環境)が望まれます。
ただ一人の人が、常に子どもの傍に居て、臨機応変に適切な言語で語りかける環境
これが象徴的な世界に生きることを余儀なくされている人間にとって、
非常に大切で必須な最初期の環境といえると思うのです。

このような環境の中で、私たちは人間として、
言語という象徴的な世界の中の住人として生きているのです。
私たち大人は、子どもたちにこの象徴の世界へと導く使命とでもいうべき役目があるのではないでしょうか?
何だか、難しくなってきました。
要するに、
私たち大人が、まず子どもたちに語りかけることが必須である、と言いたかったのです。

*症例
「言葉が他の子に比べて遅い」と心配されていたお母さんに、
 子どもさんと一緒に遊び、子どもさんと目を合わすようにして語りかけ続けてください、
 と、アドバイスしたところ、見る見るうちに言葉を話すようになった。

対人関係、社会参入をスムーズにするための教室
そのために基礎である「オールOK子育て法」http://signifiant-lab.com/raise/
など、ご希望に応じた相談をしています。
シニフィアン研究所までご連絡ください。http://signifiant-lab.com/

【2012/10/11 11:17 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
284)オールOKの向こう側に観ているもの

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「オールOKの向こう側に観ているもの」 について書きたいと思います

子育ての基本として『オールOK』を推奨しています。
オールOKをしてもらった子どもは、
主体性を持ち、自己主張ができ、
自分の人生を自ら切り開いてゆく人間に成長することでしょう。

その第一歩として、
「子どもの要求が出たら、敏速に的確に行動で応える」ことに徹することからスタートです。
ところが、最初はほとんどの親(直接的に母が対応するのがベストなので以下母とします)
子どもの要求は際限がなく、エスカレートするばかりのように感じま
す。
そして
『まだやらなきゃいけないんですか?』
『こんなことまで言う通りにしないとダメなんですか?』
『お金が続きません。こんなことがいつまで続くんですか』etc
と、質問や非難の声が挙がります。

与える母の側からすれば、当然のことでしょう。

子どもの側から考えてみましょう。
子どもは、なぜ際限がないと思える要求をするのでしょう。
一体何を求めようとしているのでしょう。

欲しいと言うから買っても、すぐに飽きて大切にしない場合が大半です。
そして、次から次へと求めます。
そのようなことが、ある一定の期間続きます。(後に、必ず止まる時がきます)
それは、まるで「永遠に尽きない母のおっぱい」を求めている貪欲な乳児の姿そのものです。
それこそ、すべての人間が求めて止まないものなのかもしれません。
そして、それは、永遠に手に入らないものの代表です。

与える母の側も、求める子どもの側も、永遠に尽きることはないように思います。
それでも与え続けよう(オールOKしよう)とする母の姿に、子どもは何を読み取るでしょう。
それは≪母の愛(覚悟)≫ではないでしょうか。
『こんな僕(私)でも母は絶対見捨てない』
『どこまでもオールOKしようとしてくれている』
『これから先、どんなことがあろうと、きっと母だけはオールOKしてくれるに違いない』
このように、オールOKしようとする母の姿の向こう側に、
子どもは
永遠に尽きない母の愛(何があってもすべて引き受ける覚悟)を心に描いているのではないでしょうか。
このような母の愛のイメージを心の中に持つことを『内在化』といいます。

母の愛を内在化した子どもは、
現実の母その人を求めるのではなく、
今度は、その愛を必要としている人に与えようとすることでしょう。
それも、オールOKの方法で。
(要求が出たら、敏速に的確に行動で応える)

以上から、オールOKの向こう側に観ているもの、
それは≪母の愛(覚悟)≫だと言えるのではないでしょうか。

オールOK子育て法の教室を開いています。
詳しくはシニフィアン研究所のHPをご覧ください。http://signifiant-lab.com/#10
「オールOK子育て法」のサイトはこちらです。http://signifiant-lab.com/raise/
全国どこへでも出張しています。(要交通費)お問い合わせください。http://signifiant-lab.com/#8

【2012/10/01 11:25 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
278)母が欲望(愛)の対象となるために

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「母が欲望(愛)の対象となるために」 について書きたいと思います。

276)男性よもっと女を欲望せよ
277)男性が女を欲望(愛)するためには何が必要か
に続いて、今回は
≪母が子どもの欲望(愛)の対象となるためには、何が必要なのか?≫と問いかけてみます。
それは≪母が子を欲望することである≫と答えたいと思います。

先日、レストランで偶然目にした光景を紹介します。その光景を想像しながら読んでください。

場面1) 父親(20代後半)と3歳くらいの男の子がファミレスに来る。
料理を注文し、二人で食べていたが、男の子はあまり楽しそうではなかった。
そのうち、父親に叱られたのか、他の席に走ってゆき、ふてくされていた。

場面2) 生後5か月くらいの男の子を前抱っこした、母親(20代後半)が来る。父親がファミレスから出てゆく。
母親が、前抱っこしたまま料理を食べている傍で、
男の子は座席に寝そべったり、抱っこしている弟の顔を覗き込んだりしている。
すると、母親はニコニコして、男の子の顔に自分の顔をすりつけ、
交互に二人の息子の頭を撫でていた。
男の子は、弟の頭を同じように撫でたり、寝そべったりしながら
とっても嬉しそうな表情をしてご機嫌で、母親が食べ終わるのを待っている。

いかがでしょう。光景が浮かんだでしょうか。
この光景を目の当たりにして、
『子どもは母親が傍にいるだけで、あんなにも幸せな気持ちになれるんだなあ』と痛感しました。
あのふてくされた顔の男の子は、もうどこにも居ませんでした。
終始、これ以上の喜びはない、とでも言いたげな表情と行動でした。
もちろん3歳くらいの子どもですから、
おとなしく、行儀よくしていたわけではありません。
そして、母親も常にその子を見ていたわけでもありません。
ですが、 
一度も母親が、その男の子に注意したり、叱る必要はありませんでした。

何よりも素晴らしいと感じたことは
その母親は、男の子が何か言ったり、したりした時だけ、食べている手を止めて、その子に顔を向け、
ニコニコしながら、対応していたことです。
これこそ、『オールOK子育て法の基本』だと思いました。

母親が子どもに温かい眼差し(ニコニコ顔)を向けている。
そして、その眼差しを全身に浴びて、子どももニコニコ顔になる。
これを『眼差しの交換』と言います。
それが嬉しくて、もっともっと母親の眼差しを欲しいと欲望する子ども。
それに対し、いつもすぐに答える母親。

この二人の関係は、まさしく愛し合う二人の姿そのものではないでしょうか。
恋愛をしている二人が、目と目で見つめ合う。
もうそれだけで、言葉など必要ないと感じる。
あの蜜月期間(ハニームーン)

このようにして、母と子の間の『眼差しの交換』が基礎になって、
思春期以降、大人の異性への恋愛へと繋がってゆくと考えられます。
ここから、人は互いに母子関係を再現するような相手を求めるとも言えると思うのです。

ゆえに、
母が欲望(愛)の対象となった男性が、女を欲望することができるのではないでしょうか。

シニフィアン研究所のHPhttp://signifiant-lab.com/を参照ください。
「オールOK子育て法」http://signifiant-lab.com/raise/
「恋愛と結婚―仕事と生きがい」http://signifiant-lab.com/woman/もご覧ください。

【2012/09/21 11:17 】 | 子育て | 有り難いご意見(0)
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